Yahoo!Japanが広告事業で新しい戦略を発表
Yahoo!Japanは、11月15日に新しい広告プランを発表しました。これを見るとYahoo!の方向性が見えてくるような気がします。
ヤフー株式会社は15日、広告・マーケティング分野における事業展開について、新戦略を発表した。主に広告枠の販売に専念していた従来の体制から事業を拡張。広告プラットフォームの構築やコンサルティング、ビデオ広告などに強みを持つ外部企業5社と協業し、ソリューション(課題解決)型のマーケティングサービスをより推し進めていくという。
新たに立ち上げる施策(赤枠部分の4つ)の位置付け
新戦略の柱は4つ。ヤフーと広告主それぞれのビッグデータを統合管理する「DMP(Data Management Platform)」の機能強化、広告主自身がより効率的に広告枠を購入できる「DSP(Demand Side Platform)」サービスの新規立ち上げ、ビデオ広告事業への参入、データサイエンティスト(データ分析家)によるコンサルティング事業の本格化、この4つが今回明らかにされた。
(中略)「今までのヤフーは、広告を出す場所を(広告主に)予約してもらい、『決まりですから』といって画像(バナー)だけを受け付けていた」と反省し、その上で「広告主が、欲しい時に欲しいもの、つまりユーザーを見つけられるよう、ヤフーが一緒になって探す。画像以外の広告手段も提供していく」と説明。広告出稿の選択幅が狭い現状を打破する方針だ。
マーケティングをめぐる課題
5社との協業を発表した
ビデオ広告については、端末の高機能化によって配信映像の品質を高くできるようになったことに加え、画面面積に対する広告表示の占有率が高い(スマートフォン向け動画広告であれば、画面全体がすべて広告になる)点も、マルチデバイス時代ゆえのメリットであると高田氏は説明する。
ビデオ広告の配信プラットフォーム面ではVideologyと提携する。また、広告の配信先としてUstream Asiaと協力する。
ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」自体の映像対応強化も進める。ニュースのページなどで直接映像を再生できるようにするなど、テキスト中心だったサイト構成も改めるという。
「Yahoo! JAPAN」の映像対応を進めるなど、ビデオ広告に注力
新サービスの開始スケジュール
URL
プレスリリース http://pr.yahoo.co.jp/release/2013/1115b.html
Yahoo! JAPANへの広告掲載 http://advertising.yahoo.co.jp/
先日のショッピング無料化の時も広告について言及されていたので、この発表じたいはなるほどなというところだと思います。
ただ、従来のYahoo!がバナー広告をトップに出すから○○円という商売をしていたことから考えると、広告ビジネスに本腰を入れてこようとしている感じが伝わってきます。
Yahoo!自体は、なんだかんだいっても日本のサイトの代表選手であるとおもいますし、トラフィックも一定数はありますので、それを精緻に分析してゆけは効果的な広告プランやソリューションを提供することは可能になるような気がします。
これからはYahoo!Japanサイト内で展開される広告に注目ですね。