GalaxyS4は、XperaAに完敗だったらしい。

個人的には、GalaxyS4は、デザインといい表現といい、非常に魅力的でぜひ入手したいと感じる端末だったのですが・・・。

 

Xperiaの半分しか売れなかったGALAXY――ツートップの差はなぜ開いたのか?
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1308/05/news034.html

 

ここでいろいろ考察しております。

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そもそもツートップモデル戦略は、XperiaAとGalaxyS4に販売の主力を託して、他のメーカーよりも優遇して売っていこうという戦略です。この結果、NECやパナソニックがスマホから撤退するかもしれないという事態にもなっているものです。

そして夏商戦も終盤にさしかかった7月26日、ドコモが2014年3月期第1四半期(4月~6月)の決算会見において、ツートップ戦略の現状について実績を公開した(参考記事)。ツートップの一角であるXperia Aの販売台数は約110万台、一方、GALAXY S4は約55万台という結果だった。どちらもAndroidスマートフォンの単一機種として見れば非常に売れているが、ソニーのXperiaがAppleのiPhoneに迫る勢いで売れているのに対して、サムスンのGalaxy S4はXperia Aの売れ行きは半分以下と、“特別扱い”をされている割には振るわない。

現状は、Xperaは結構売れているようですが、GalaxyS4はどうも売れていないようですね。

なぜそんなことがおきたかということを記事ではこのように分析しています。

そして、この位置づけの違いが、両社の価格戦略に明確に現れた。スマートフォンでは、メーカーがキャリアに製品を納入し、それをキャリアが各販売代理店に卸売りをするという販売モデルになっている。この際の"キャリアに対する納入価格"で両者の仕組みが異なったのだ。
複数の関係者によると、ソニーのXperia Aは当初の計画台数である約100万強のうち、「初回納入台数以降の追加調達分は、納入価格が段階的に下がる価格設定になっていた」(関係者)という。Xperia Aが売れて追加調達がかかるほど、ドコモ側がソニーに支払う端末代は安くなるため、今回のツートップ戦略のように「あらかじめたくさん売ることが前提」であれば、追加調達分の値下がりを加味して当社から店頭販売価格をドラスティックに下げられる。Xperia Aは最先端・高性能なデバイスではなく、歩留まりのいい部品で手堅くまとめたため、量産効果が出やすいのでソニー側にも損はない。
一方、サムスンのGalaxy S4は、グローバル市場で数千万台を販売することを前提にし、最先端かつ最高性能のデバイスを搭載していた。各国のキャリアへの納入価格も、“グローバル市場での大量生産・大量販売”を前提にした価格で設定されている。そのためドコモのツートップ戦略に際しても、ソニーのように「追加調達分から納入価格を段階的に引き下げる価格設定になっていなかった」(関係者)という。もともとハイエンドモデルで単価が高いことに加えて、調達台数が増えても納入価格が下がらない契約であったため、ドコモとしてもXperia Aのような戦略的な販売価格が設定できなかった。結果として、販売開始当初に価格差が生まれてしまったのだ。

私は、この販売価格政策についてはよくわかりませんが、たしかにハイエンドよりも安定した部品をたくさん使っているソニーのXperiaのほうが安く買えるので売りやすくなっていたというのはあるのかもしれませんね。

もうひとつ、わたしも近頃感じている傾向がこのように記載されています。

このような状況に至った背景には、市場環境の変化がある。国内のスマートフォン市場は黎明期から普及初期が終わり、今の主役は「なんとなくスマートフォンを選ぶ」受動的な乗り換え需要に移り変わっている。ここでは最先端・高性能への関心は薄く、日常利用に過不足のない性能・機能があれば、あとは「できるだけ安くて、安心して使えるブランドを選ぶ」という傾向になっているのだ。

iPhone5の一括0円で販売されてしまう傾向や、MNPで一括0円端末の増加。そして、スマートフォンの普及の割合が50%を越えつつあるという現状。これらを考えると、急激にスペックアップしてきた端末のスペック競争は一旦落ち着くのではと感じます。

たぶん、スマートフォンを欲しくて買う人はだいたい持っているようになっているのではないでしょうか。そして、これから所有するひとは、明確な所有欲があるのではなく、身近な人に便利な使い方を教えてもらったからなどのようなりゆうで、スマホを利用するようになるのではないでしょうか。

現実的には、携帯電話の方が電池の持ち時間は長く、電話としての機能だけを考えてみた場合の安定性ではガラケーとよばれる従来型の携帯電話に優位せいがあります。

これからのスマートフォンの戦略としては、スペック競争ではなく、ユーザビリティやブランド戦略などの、情緒的付加価値が高いものが選ばれるような競争になるのではないでしょうか。

また、そのようなトレンドの中では、アプリなども従来型のビジネスモデルではない、新しいビジネスモデルや新しいアイデアが望まれてくるのではないでしょうか。

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