タブレットは前年より30%増加でも頭打ちとMM総研が報告しています。
コンサルティングの基盤をなるデータで新しい発表がありました。モバイル関係の調査では、良く流用されるMM総研ですが、昨年度(2013年4月~2014年3月)までの国内タブレット出荷台数についての調査結果を公表しております。
ここをざっくりみてゆくと、日本人のアップル好きが如実にでているのか、販促がうまいのかアップルがまだまだ圧倒的に強いようです。しかし、機種別ではなくOS別という分類でみると、iOSとAndroidがほぼ同じ程度を拮抗している状況となっております。
ここで、ケータイWatchの記事では、このような形になっています。
同調査によれば、2013年度上期には342万台、下期には406万台の出荷となった。上期は前年を下回ったものの、下期が過去最高の出荷台数になった。市場に対する分析として、同調査では、メーカー数の増加、買い替え・買い増し需要が出荷増に繋がったと分析しつつ、普段使う端末としてはスマートフォンよりも需要が低いと指摘する。2010年度以降、タブレット出荷数は倍増するペースだったが、今回は3割増に留まっており、そうした点が増加ペースにブレーキをかけた、としている。
メーカー別シェア、OS別シェア
メーカー別シェアは、アップルが4年連続で1位(327.9万台、43.8%)となった。2位以下は、ASUS(130万台、17.4%)、富士通(49.9%、6.7%)、ソニー(43.3万台、5.8%)、Amazon(37万台、4.9%)となっている。OS別で見ると、Androidが341.5万台で45.7%、iOSが327.9万台で43.8%、Windowsが78.6万台で10.5%となった。
Wi-Fiが7割弱、サイズは9インチ未満が多く
Wi-Fi対応タブレットは67%(501万台)に達しており、残りはモバイル通信対応のもの(247万台、33%)になる。
ハードウェアの伸びとしては、ASUSはNexus7の影響かと感じます、Wifiルーターのおまけとして、大量にばらまかれているので、この数字が出ているのではと感じます。タブレットそのもののニーズはあると思いますが、一般家庭に向けては、1家族に1台~2台あれば十分なので、最大出荷数としても3000万台程度が限界なのではと感じます。その中では、年間750万台売っているというのはかなりの数ではないかと思います。
もう、欲しいと思っている人には一通り所有していると思いますので、これからの個人ユースの新規購入はなかなか難しいかもしないなと感じます。
次に、タブレットが主戦場にすべきなのは、法人向けに端末とアプリをセットにしたビジネススキームなのではと感じます。実際に、アプリの制作コストが下がればオリジナルのアプリで、業務などに活用したいブルーカラー系業務は多いのでは、と感じます。通常のノートPCでは、ほこりや汚れが気になって使えない場合でもタブレットであれば、そこまで神経質になる必要はありません。
そのようなことを考えれば、タブレット市場はここで踊り場を迎えて方向を転換するフェーズなのではと考えています。