「Amazon WorkMail」は受け入れられるのでしょうか。

Amazonが有料のウェブメールシステムである「Amazon WorkMail」を発表しました。GoogleのGoogleAppsやオフィス365あたりとぶつかる商材ですが、うまくいくのでしょうか。

キンドルでうまくいったamazonもFireでは、オリジナリティを出すことができず惨敗のようです。ECやインフラとしては、優秀なamazonですが、このようなサービスの他社との差別化要因があまり見えないところが気になります。

 

Amazon Web Services(AWS)は1月28日、企業向けのクラウド型メール&カレンダーSaaS「Amazon WorkMail」を発表した。すでに一般提供しているクラウド型ドキュメント保存/共有サービスやディレクトリサービスなどと連携して動作する。

「Amazon WorkMail」のメール画面(ブラウザからアクセスした場合)

「Amazon WorkMail」のカレンダー画面

WorkMailは、PCやMac、タブレットのWebブラウザ、「Microsoft Outlook」クライアント、iOS/Androidのネイティブメールアプリ(Exchange ActiveSyncプロトコルをサポートしたもの)から利用できるメールとカレンダーのサービス。標準で1ユーザーあたり50GBのメールストレージ(添付ファイル含む)を利用できる。メール1通あたりの最大サイズは30MBまで。

また前述のとおり、WorkMailは、ドキュメント保存/共有サービス「Amazon WorkDocs(旧称Amazon Zocalo)」や、ディレクトリサービス「AWS Directory Service」、そのほかID管理、キー管理、メールバックエンドなど、AWSが提供するほかのサービスと連携して動作する。WorkDocsと組み合わせた場合、機密情報を含むドキュメントをメールに添付することなく、コントロール下で配布できる。

管理者は、AWSの管理コンソールから組織およびユーザーの設定や登録ができる。メールボックスは、管理者が指定したリージョンにのみ保管される。また、送受信するメールにはスパム/マルウェアスキャン処理がなされるほか、保管されるメッセージや連絡先などのデータは暗号化される。

すでにAWS Directory Service(またはオンプレミスのActive Directory)でディレクトリを構築している場合は、それを利用してすぐにセットアップができる。また利用していない場合は、WorkMailでユーザーを登録していくと、自動的にDirectory Serviceがセットアップされる。

ユーザー/グループの登録画面。AWS Directory ServiceやActive Directoryで構築済みのディレクトリがそのまま利用できる

本日より、米国東部(北バージニア)リージョン、ヨーロッパ(アイルランド)リージョンでプレビュー版サービスの提供を開始している。30日間の無料試用期間(25ユーザー、1ユーザー50GBまで)があり、それ以降はユーザー単位の従量制課金となる。WorkMailのメールボックス50GBは月額4ドル、WorkMailとWorkDocsを合わせて利用する場合は月額6ドル(WorkMailが50GB、WorkDocsが200GB)としている。

せめて少数アカウントであれば無料などのサービスであれば使ってみようと思うかもしれませんが、現時点でライバルを使っていう人があえて変更する魅力が見えないのではないでしょうか。オフィスソフトを使っている人は、オフィス365が第一選択支でしょうし。AndroidユーザーならGoogleで連携するのが自然かなながれでしょう。その中でAmazonが入るのはどのような場所でしょうか。

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