スマホがツタヤで買える?「TONE」がいよいよスタート
フリービットが行っていた「freebit mobile」がTONEとなって再出発となりました。ツタヤを運営しているCCC「カルチャコンビニエンスクラブ」の増資を受けてたことで、ツタヤでも格安スマホが購入できることなりました。
まだ、一部店舗のみの実施ですが、徐々に利用できる店舗を拡大してゆくようです。
トーンモバイルは、フリービットが展開していた「freebit mobile」の移管先となったフリービットモバイル株式会社の商号を変更したもの。CCCを割当先とする第三者割当増資を実施し、CCCが51%、フリービットが49%を出資する合弁会社となった。また、ブランドもこれまで使用してきた「PandA」からTONEに変更されている。
トーンモバイルでは、これまでfreebit mobileで培ってきた「回線」「端末」「サービス」の垂直統合モデルを維持しつつ、新たにCCCの得意とする「ライフスタイル提案」を組み込んでいる。全国5304万人(重複なし)のTカードユーザーをターゲットに、シンプルな料金プランや初心者でも利用しやすい機能・サポートを提供することで、スマートフォンにまだ乗り換えていないフィーチャーフォンユーザーやファミリー層、「プレミアムエイジ」と呼ばれるシニア層などを狙い、当面は100万台の販売を目標に据える。
また、TONEの特徴として、CCCが提供しているサービスとの親和性を高めていることがある。基本プランの月額料金と端末代金に対し、200円につき1ポイントの「Tポイント」が付与される。10月からはTポイントでの料金支払いにも対応。また、TSUTAYA店舗において毎月CD/DVDを1枚ずつ無料でレンタル(新作を除く)できるほか、第1弾キャンペーン(2015年10月末まで)としてCD/DVDをレンタルするとTポイント付与率が10倍になる。
統合アプリ「ONE」にCCCのサービスが追加される
音楽の購入などが可能
freebit mobileの「PandA Family」で提供してきたのと同様の機能も「TONE Family」として引き継がれており、子供や高齢者の所在地確認、健康管理、アプリの利用・時間制限といった強力な見守り機能が利用できる。さらに、TONEの特徴である遠隔操作によるリモートサポート機能を家族間に開放。使い方が分からない家族がいた場合、家族間でリモートで操作を補助できる。
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TONEの基本プランは月額1000円(税別)。これには、NTTドコモの3G回線によるデータ通信サービス、SMS、IP電話、リモートサポートを含むアフターサポート、TSUTAYAの関連サービスが含まれている。高速オプションは1GBあたり300円。端末代は2万4000円(税別、24回払いでは月々1000円)。なお、端末のハードウェアはPandAのサードロットから変更はなく、主にファームウェアやソフトウェアを強化し、新機能の追加、端末の反応速度やタッチパネルのフィーリングの改善を図ったという。また、回線速度は500~600kbpsだが、アプリごとの通信量をマネジメントおよび最適化することで、体感1.1~1.2Mbps相当としている。
販売は、5月5日に「SHIBUYA TSUTAYA」店舗で開始するほか、順次TSUTAYAの12店舗と、TONE直営の4店舗(フリービット時代に「ATELIER」として運営していた店舗)で開始。さらに、その他のTSUTAYA店舗にも順次拡大する予定としている。ウェブでの購入も可能で、MNPによる転入にも対応しているが、開通から商品到着までの“使用できない期間”に対処する施策として、ウェブで端末を購入後、店頭でMNP転入手続きを行うことも可能。
基本料金は「PandA」時代と変わらず月額1000円
7月末までにTSUTAYAの12店舗で展開
TONEからCCCへのTカード情報提供は約款通り、LTE端末は「粛々と準備中」
トーンモバイル代表取締役社長の石田宏樹氏(フリービット株式会社代表取締役会長)は、「MVNOサービスは、モバイル通信業界への新規参入を広げ、選択の多様化をもたらした。ただし、NTTドコモからのモバイル回線の卸値が決まっており、ボリュームディスカウントも無い状況において、価格競争となると劣等者側になってしまう」と説明。また、MVNOのプランも複雑化していると指摘する。
5月1日に開始されるSIMロック解除の義務化については、「キャリア間の競争を促すかもしれないが、トーンモバイルではSIMの販売をしておらず、ビジネスではそれほど大きな変化はないだろう」と冷ややかな反応だったが、基本的にはSIMロック解除の義務化に対しては歓迎だという。「結論として、ユーザーは安く高品質なサービスを利用したい。それに対して業界は何ができるかが重要」と述べた。
SIMロック解除義務化までのモバイルサービスの歴史
ユーザーの情報の取り扱いについては、TONEでTポイントサービスが利用できるため、TONEはTポイントの約款に沿っているという。そのため、ユーザーがオプトアウトしない限り、TONEの決済データはCCCに送信される。
PandA時代に提携していた株式会社エイブルとの関係は継続しており、TONEストアに順次移行する。また、CCCの光回線サービス「TSUTAYA光」はトーンモバイルよりも前にサービスを開始しているが、今後はフリービットの「DTI光」との統合や連携など、ユーザーメリットをもたらす方向へ進む可能性もあるという。
そのほか、LTEへの対応は、端末の部品価格の変動なども考慮し、然るべきタイミングで発表する予定であり、粛々と準備しているとした。また、通信料金についても据え置きで提供できるよう調整中だという。