「ヤフオク!」の決済手数料無料化。ショッピングの無料化とあわせてサービス手数料無料化の流れは止まらない。
「ヤフオク!」の手数料が無料化されました。とはいっても、落札者が利用するYahoo!かんたん決済の手数料が無料になるとのことです。出品者側の手数料は上がるということですから、利益があるほうから多く徴収するという自然な流れになっているのではと思います。
サービス開始当初であれば、出品してもらうことも大事ですので両方から必要に応じて支払ってもらうのが妥当なのでしょうが、このようにプラットフォームが大きくなると今回のような枠組みへ移行するのが自然な流れではと思います。
ヤフー株式会社は4日、ネットオークションサイト「ヤフオク!」において、落札者が支払い方法として「Yahoo!かんたん決済」を利用する場合の決済手数料を、2016年1月15日から無料化すると発表した。一方、出品者に対しては、落札システム手数料を現在の5.40%から8.64%(個人出品)または7.56%(ヤフオク!ストア出品)に値上げする。
Yahoo!かんたん決済は、オークション利用者間の落札代金支払いの際に使われるサービス。相手方に銀行口座番号などを伝えることなく利用できる。
これまで、Yahoo!かんたん決済の利用は落札者が決済手数料を負担する形となっていたが、2016年1月15日からは支払い方法、金額にかかわらず決済手数料が無料となる(中古車、不動産などの特定カテゴリーを除く)。
改定前の決済手数料
改定後の決済手数料
※1)2015年4月1日以降加入のYahoo! JAPANカードを利用の場合、初年度のみ手数料が毎月初回無料
※2)インターネットバンキングでジャパンネット銀行の口座から支払った場合
※3)取引ごとに発行されるジャパンネット銀行の専用口座にATMや金融機関窓口などで代金を振り込む支払い方法。改定に関わらず、振り込みの際に利用する金融機関の振込手数料がかかる
※4)特定カテゴリ(中古車・新車、オートバイ車体、トラック車体、バス車体、不動産など)は、これまでと同様にYahoo!かんたん決済の手数料が発生するまた、Yahoo!プレミアム会員を対象として、落札額に応じてTポイントをプレゼントするキャンペーンを実施する。落札者に対しては落札総額の最大10%、出品者に対しては落札された総額の最大3%をTポイントで付与する。
ヤフーでは、落札者がYahoo!かんたん決済を利用しない一番の理由に“手数料の高さ”があり、手数料が無料の場合は、通常より落札する機会が増加する傾向が見られたと説明。落札者がYahoo!かんたん決済を利用しやすい環境を提供することが、出品者にとっても落札される機会を増やすことになるとして、決済手数料を無料化するとしている。
一方で、決済手数料の無料化により、Yahoo!かんたん決済の利用拡大が見込まれることから、出品者向けの施策として、Yahoo!かんたん決済の不正利用対策強化、購入意思のない入札への対策強化、システムの増強などを進めると説明。さらに、これらの取り組みに伴い、出品者に対して請求される落札システム手数料を改定するとしている。
出品者が支払う落札システム手数料は、現在は落札価格の5.40%(税込)となっているが、改定後は個人出品の場合は8.64%(税込)に、ヤフオク!ストア出品の場合は7.56%(税込)に、それぞれ値上げされる。改定後の利用料は、個人の場合は2016年2月16日午前0時以降に終了したオークションから、ヤフオク!ストアの場合は2016年4月21日午前0時以降に終了したオークションから適用される。
落札システム手数料の改定内容