不動産売買も風通しが良くなればいいのですが。
不動産仲介は、多くの企業が参入している分野であり個別の不動産店も複数のネットワークに加入したりしています。
でも、消費者にとって良いかと言われればまだまだ不透明な制度が多くのこっています。そんな不動産業界に新しいサービスが登場したようです。
朝日インタラクティブは2月18日、2020年を見据えたテクノロジのカンファレンス「CNET Japan Live 2016 Target 2020~テクノロジーがもたらすパラダイムシフト~」を開催した。展示会では、不動産仲介サービス「IESHIL(イエシル)」を運営するリブセンスが、新サービス「イエシルアドバイザー」に関する展示を行った。
リブセンスのブースに設けられた「IESHIL」の体験コーナーESHILは、東京都23区のマンション約4万2000棟を対象に、ビッグデータ解析と機械学習によって、部屋ごとの物件推定価格やその推移、売買の履歴、賃料の推定価格などの情報を提供するサービスで、会員数は1万人を突破するなど順調に成長している。
イエシルアドバイザーでは、IESHILのユーザーの中から実際にマンションの売買に関心がある人を対象に、同社のアドバイザーがさまざまな相談に応じたり、パートナーシップを結んでいる不動産会社を紹介したりする。
リブセンスでビジネスデベロップメントの責任者を務める川名正吾氏は取材に対して、「IESHILのターゲットは、マンションの売買に興味を持ち始めた初動段階の方々。イエシルアドバイザーでは“具体的な関心はあるが、すぐに不動産会社に相談することには少し抵抗がある”という方々が気軽に相談できる窓口として提供したい」とコメントした。イエシルアドバイザーのサービス提供に併せて、紹介先となるパートナー不動産会社を増やしていきたいという。
会場では、iPadを使って実際にイエシルのサービスを体験できる機会が設けられ、多くの来場者が実際に物件価格を検索したり、イエシルアドバイザーの仕組みについて問い合わせたりするなど、2015年後半から盛り上がりを見せる「リアルエステートテック」に高い関心を寄せている様子だった。