DELLがネットワーク機器を発売。シスコに勝てるのか?
ネットワーク機器といえば、シスコシステムズがデファクトスタンダードになっています。そんな中でDELLが新しい商品を投入しその牙城を崩そうとしているようです。
デルが目指すオープンネットワーキングな未来
そんな時代の波を受けてベンダー各社もオープン化の方向に動いてはいるのだが、現実はというと、ネットワーキング業界は現在ほぼ1社の独占体制にあり、OSやプロトコル、管理ツールなどが、いわばベンダーロックイン状態で提供され、関連製品の開発ベンダーも同社に追従するしかなく、身動き取れない状態にあるとセクラー氏は指摘する。
「真のSDNを実現するには、ネットワーキングをテクノロジーやパーツごとにバラして、ユーザーが自社にとって最適なものを選択、組み合わせられる状態にすることが重要だ」(セクラー氏)。
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昨年からデータセンター向けLinux OSを提供するCumulus Networks、SDN対応ネットワーキング監視ソリューションを提供するBigSwitch Networks、MPLS対応のDCおよびエンタープライズネットワーキング向けネットワークOSを提供するIP Infusionと提携、Dell Networking OS9.xやMidokura、VMware、Microsoft、PluribusなどのネットワーキングOSや仮想化ソリューションを柔軟に選択できる「Dell Networking S-Seriesマネージドスイッチ」を市場投入した。最大100GbEのマルチレートスイッチング対応「Z9100-ON」
そして今回、より高速で高パフォーマンス、低遅延なデータセンター環境のニーズに応えるべく開発された、最大100GbEのマルチレートスイッチング(10/25/40/50/100GbE)対応のスイッチが「Z9100-ON」だ。100GbEを32ポート、追加で10GbE SFP+を2ポート使用可能。40GbEと100GbEの両方を使えるQSFP28ポートは、ブレイクアウトケーブルを使うことで、40GbEは10GbEに、100GBを25GBに分割できる。
Dell Networking Z9100-ONの仕様
チップには、Broadcomまたはインテルの現在市場にある最新のものを搭載でき、OSについても前述のものを組み合わせられる。「エコシステムのパートナーは、今後さらに拡充していく」(草薙氏)。
Dell SDNパートナーのエコシステムは今後も拡充を目指す
使用例として、草薙氏は異なる帯域スイッチのインターコネクトとして活用する方法と、サーバー間のインターコネクトとして活用する方法を列挙。後者について、「ビッグデータ解析で大量のやり取りがデータセンター内で発生するような環境に最適」と述べる。
「1Uで100GbEで多ポート、さらにオープンネットワーキングというところが強み。異なる帯域も集約できることから、データセンターはもちろんのこと、WANや通信事業者向けにも展開できる」(草薙氏)。
出荷について、Z9100はワールドワイドで今年後半を予定。また、米国では出荷済みの1GbE対応「S3048」と40GbE対応「S4048」についても、今年後半に順次出荷を予定している。
Dell Networking Z9100-ON本体
価格は、「100GbEスイッチの業界平均価格はオプティクスとケーブルなしでポートあたり5000ドル程度だが、デルでは2000ドル以下、しかもオプティクスとケーブルを含む価格帯を考えている。業界の経済性を激変させるのは間違いない」(セクラー氏)。