実名制の次は匿名性でしょうか。
Facebookは、それまでのハンドルネームから実名での登録という特徴で利用者を増やしてきました。でも、実名がゆえに発言しづらいことも多くの人はあるのではないでしょうか。
そんな実名系SNSではないメリットを提供するものとしてNTTが「MURA」をはじめました。匿名性といっても2chのようなフリーな感じではなく、もっとゆるやかな匿名性のようです。この形がどこまで受け入れられるか注目ですね。
NTTレゾナント株式会社は27日、匿名コミュニケーションサービス「MURA」(ベータ版)の提供を開始した。記事投稿にはアカウント登録が必須ながら、コミュニティごとに異なるユーザー名を設定できるのが特徴。PCおよびスマートフォンから利用できる。
「MURA」PC版のトップページ
NTTレゾナントではMURA開設の背景として、いわゆる“SNS疲れ”に陥ったユーザーの存在を指摘。「実名やリアルの場で発言するのははばかられるものの、同じ興味関心を持つ仲間を見つけ、安心できる環境で自由に発言したい、というユーザーのニーズに応える場を提供する」と説明している。
MURAの利用にあたっては「goo ID」の登録が必要。ただし、個別のコミュニティである「むら」ごとに、異なるユーザー名を設定できるようにすることで高い匿名性を確保した。
また、ポータルサイト「goo」の検索技術をベースにした「ネタ枯れ防止機能」を備える。あらかじめ設定したキーワードに関する情報を定期的に検索し、「むら」へ自動投稿する。これにより、非常にニッチな「むら」であっても最新の話題が提供され続け、コミュニケーションの活性化にも効果があるとしている。
今後は、goo検索の言語解析技術なども活用し、同じ興味関心を持つユーザーのマッチング機能など、コミュニティを自動的に生成・活性化するための機能を順次追加していく。
「ネタ枯れ防止機能」の提供イメージ図