第二の「ケミオくん」が登場するのか?ショート動画共有アプリをYahoo!がスタート

最近人気の「ケミオくん」です。地上波のテレビにも出演して、かなりメジャーな存在になりつつありますね。その「ケミオくん」がメジャーになるきっかけを作ったのが「Vine」というショート動画の共有アプリだというとこが知られています。

そんな「ケミオくん」がメジャーになるにつれて、そのアプリ「Vine」も国内での認知度が高まっているのを肌で感じます。そんな流れに乗ろうとしているのか、Yahoo!も類似のアプリを提供するようです。

「Yahoo! Chocotle」はどんなアプリ?

まずは、リリースを紹介します。

「Yahoo! Chocotle」は、アプリ上で3秒から10秒の動画を撮影できるとともに、撮影したショート動画に字幕風のメモや16曲のなかから選べるBGMを付けて、FacebookやTwitterなどのソーシャルグラフを用いて簡単に共有(※2)できるアプリです。

また、複数の端末で撮影したショート動画をアプリ上でつなげることもできるため、友人同士やその場にいる人同士でひとつの動画作品を気軽に作ることができます。

さらに、「Yahoo! Chocotle」上で共有されたショート動画は、自動で撮影時刻順(※3)につながり再生される設計にしているため、動画アルバムを眺めるような楽しみがひろがります。
なお、「Yahoo! Chocotle」では撮影したショート動画をアプリ内でいったん撮りためておくことができます。撮影するたびにアップロードする必要がないため、気になったものを気軽にサクサク動画撮影しておいてから、通信環境に余裕のある場所に移りアプリ上で共有できるなど、利便性に考慮しました。

まず気になるのは、10秒という点です。従来のアプリとの差別化という意味で10秒としたのかもしれませんが、「ケミオくん」の動画でメジャーになった「Vine」は、「6秒」がちょうどよい時間だったと言ってる人もいます。このアプリは、、「140文字」という絶妙の文字数でブレイクしたTwitter社が提供しているということですので「6秒」にも意味があると考えるのは不思議ではないでしょう。

しかし、Yahoo!自体は、数千万人のIDを所有してるのでそれらのID所有者の一定割合が利用するだけでもそれなりのユーザー数を獲得できるようになります。また、「Vine」ではない機能なども追加することで、メリットを訴求してゆくようです。

では「Yahoo! Chocotle」は流行るのか?

これは、現時点では難しい気がしています。このようなアプリを使いたい層は、すでにVineを使っているのだと思います。そして、「利便性」という武器をもってそれ以外のユーザーにアプローチする戦略だと思いますが、「動画を編集」という行為はまだまだそのような人々にとっては、ハードルが高いのではと感じます。

動画を撮って共有するというのは、「写真と撮る」という行為と本質的には変わりませんので、参加しやすかったのだと思います。しかし、動画の編集は、流れを意識する分、異なった感覚や操作感を求められるので難しいかと。

また、利便性を追加という点に危うさを感じます。今までの日本企業が「付加価値」と呼んでいた「機能追加」は、付加価値ではなかったということがあります。の利便性は、受け入れられる可能性はもちろんありますが、同様に評価されない利便性になるのではという危うさを感じてます。もし、つなぎ合わせた動画アルバムが欲しければ、このアプリではなくYouTubeにアップするような気がします。

それに、海外展開をにらむとYahoo!Japanはあくまでも国内企業ですので、LINEなどのような海外ユーザーを獲得してゆくのが難しいと感じます。

そうすると「Vine」や「YouTube」などのような海外勢には太刀打ちできなさそうな気がしてしまいます。

みなさんは、どのように考えますか?

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