「災害用統一SSID」の実験がはじまります。
過日の東日本大震災のような災害などが起きたときに「災害用統一SSID」というものを使ってアクセスポイントを開放するための実証実験が、はじまります。
これは、現在ふえつつある、公衆船LANに「災害用統一SSID」を付加することで災害時にはキャリアを問わずに公衆無線LANを使えるようにしようと考えているようです。
いわゆる、3キャリア(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル)も「無線LANビジネス推進連絡会」に参加していますので実際にはじまれば有効に機能するのではと感じます。
現在のスマートフォンや携帯電話を災害時に使うという点での課題は、ネットワーク回線の容量が災害時にはパンクしてしまい、機能しなくなるという点とその機器のバッテリーが不足して機器そのものが使えなくなる点にあると思います。
バッテリーの問題については、施設管理者が電源を開放する(ACアダプタは自分で持っている必要がありますが)ということで解決しそうですが、ネットワークへのアクセス問題については明確な解決策が無かったのではと思います。
その中で、解決に向けてこのような実験を始めるというのは、好ましい動きだと思います。
災害時には、飲料供給システムとなるような機能が実装された自動販売機が公共機関には配備されたいたりしますが、ネットワークに関しては、キャリアが回線を災害に強くするといった方向での改善にとどまっていたのが、公衆無線LANなど他の方法論を取り込んで改選するようになっていくのであれば、災害時には安定したネットワークが維持できるようになるのではないでしょうか。
実際は、LINEなどを使うIP通信で音声通信を使うことも増えてきていますので、安否確認などを行うとき、このような設備が生命線を握るということが出てくるのだと思います。
うまくいくといいですね。
震災を想定した公衆無線LANの無料開放実験、「災害用統一SSID」を設定
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20130806_610561.html
プレスリリース
http://www.wlan-business.org/info/201308/20130805.html