GMOクラウドが新しいサービスのベータ版を発表したようです。

GMOクラウドでは、今までGMOクラウドPubicなどのサービスを提供していましたが、あたらしく「Isolate(アイソレート)シリーズ」というのを提供するようです。

GMOクラウド株式会社は1月28日、新たなクラウド基盤を利用した「GMOクラウドPublic 次期サービス(仮称)」のβ版を、200社限定で1月28日より無償提供すると発表した。

今回提供するβ版では、小・中規模のシステム開発・インテグレーターを対象とした「Isolate(アイソレート)シリーズ」を提供。正式版リリース時における品質や使用感などの最終調整を行い、3月をめどに正式サービス提供を予定する。正式版の価格は、最小構成で月1700円(税込)からとなる見込み。

正式版の提供後は順次、他社クラウドサービスとの互換APIを搭載した「新パブリッククラウド」の新シリーズやエンタープライズ向けの新しい占有型プライベートクラウドサービスなどを提供していくという。

コンセプトは「標準化」「互換性」「拡張性」

「新パブリッククラウド(Isolateシリーズ)」は、小・中規模のシステム開発・インテグレーターの顧客から寄せられた意見を取り入れて構築された。提供中の「GMOクラウドPublic」と「GMOクラウドPrivate」の中間にあたる、システム開発や運用経験のある中・上級者向けの新しいパブリッククラウドサービスに位置づけられている。

「標準化」「互換性」「拡張性」の3つのキーワードをコンセプトに設計。基本性能は高く保ちながらも、他のシステムからの載せ替えや異なるクラウド基盤との連携性を向上させた。

「新パブリッククラウド」は、クラウド基盤に「Citrix CloudPlatform, powered by Apache CloudStack(以下CloudPlatform)」を採用。有償版CloudPlatformを採用したことで、高い信頼性のサービス提供が可能になると同時に、標準プラットフォーム準拠により、他社クラウドからの載せ替えも容易に行えるとしている。

正式版リリース後は、他社クラウドサービスとの互換APIの提供を予定しており、AWSをはじめとした他社の標準的なクラウドとのテンプレートやAPI移行およびAPI連携を容易にする。

占有型プライベートクラウドのリリースも予定。オンプレミス環境とのハイブリッド構成、パブリッククラウドからプライベートクラウドへの移行も容易にし、柔軟なインフラ運用が可能にするという。

他社クラウドサービスとは、AWSとかWindowsAzureとかとの接続を想定しているのでしょうか。いままでのサービスでエンジニアから上がってきた課題を解決するサービスということであれば結構期待できるのではないでしょうか。

GMOクラウドは、悪名高いGMOの中でももともと独立してホスティングサービスを提供してきた会社なので、品質などでも期待してしまいます。

サービス発表のスライド資料は、以下のような感じです。

「新パブリッククラウド(Isolateシリーズ)」コンセプト

「新パブリッククラウド(Isolateシリーズ)」コンセプト

ターゲット

ターゲット

利用可能OS

利用可能OS

Isolateシリーズ構成概要

Isolateシリーズ構成概要

Isolateシリーズのセグメント別構成概要

Isolateシリーズのセグメント別構成概要

仮想サーバーの移動や複数セグメントの保持もサポート

仮想サーバーの移動や複数セグメントの保持もサポート

β版から正式版は、データ移行作業なしで移行可能

β版でもVLANを使用した階層的でセキュアなシステム構成が可能なほか、仮想ルーターにはファイアーウォール、リモートアクセスVPN等を標準で搭載。セキュアなシステム構築を可能としている。

β版の利用にはリソース制限を設けているが、正式版では制限なく利用できる。β版のリソース上限は、仮想ルーター×1、グローバルIPアドレス×5、仮想サーバーは3vCPU/3GBメモリー、ストレージ200GB(ルートディスク、データディスク合算)、バックアップストレージ200GB。

β版を利用するユーザーが有償の正式版を利用する場合は、データ移行などの作業は一切発生せず、正式版の利用に同意するだけで、そのまま利用可能となる。

GMOクラウドでは、2月28日までに「新パブリッククラウド(Isolateシリーズ)」β版を利用し、アンケートに回答すると「選べる特典」をプレゼントするキャンペーンを実施。プレゼントは、エンジニアなら一度は経験したことのある「業界あるあるネタ」グッズをはじめ、ユーモアに富むグッズを用意したという。

β版で組める最大構成例

今回のベータ版で使用を始めても、正式版に移行後もそのままつかうことができるのはうれしいですね。どのような形であれ移行作業というのは、手間がかかりますから。

このベータ版で組める最大構成をみても、そこそこの規模のサービスなら余裕でこなすことができる感じがします。

これで、インフラ部分のマネージコストが削減されるなら「あり」なのではないでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です