MVMOの選択基準?格安SIMで公開しない選び方が紹介されていました。

SIMフリーとかMVMOとか言われていた時期がかなり昔のように感じられてしまいます。最近は、格安SIMという名称で多くの事業者から販売されていますが、どこの事業者を選べばよいかわからないという状況ではないでしょうか?

そんな格安SIMの選び方をインターネットウォッチが記事にしていますので紹介します。

 

料金だけで決めるのは間違い!?

しかし、ここまで多彩なSIMサービスが増えてくると、ユーザー側もどれを選べばいいのか迷ってしまう。そのなかでもわかりやすい基準として、価格面に注目してしまうのは仕方のないところだろう。普段の用途、過去の使用状況などを考慮し、自分の使い方に合った機能と通信容量のSIMサービスを探すのは当然として、結局のところその範囲で一番安価なサービスを選んでいるのではないだろうか。

ところが、最近になってこの“安さ”にも大きな落とし穴が潜んでいることが明らかになってきた。たとえば、「LTE通信対応」といううたい文句で下り最大数十~150Mbpsの速度が出るとして提供されているにもかかわらず、実際にはそれよりかなり低速な速度でしか通信できないサービスも見受けられるのだ。

そもそもLTE通信の最大速度は理論値であり、その速度が100%出ることはなく、電波状況や地形、周囲のユーザー数などによって速度は大きく左右される。とはいえ、1Mbpsにも満たない速度になってしまうのは、そうした状況的な理由だけでは片付けられない問題だ。なぜこんなことが起こっているのだろうか。

格安SIMで速度が出ない理由とは?

それを知るためには、少し回り道をしてしまうが、MVNOを取り巻く事情を簡単にでも知っておく必要がある。

MVNOは、大手キャリアであるNTTドコモやKDDIなどのMNO(移動体通信事業者)から、全国に張り巡らされた膨大なネットワークを間借りすることでSIMサービスを提供している。また、多くの場合、MVNE(仮想移動体サービス提供者)と呼ばれる事業者がMVNOとMNOの間に入り、MNOとの交渉、MNOのネットワークへの接続や通信制御、課金システムの提供(ユーザーからの料金徴収の手段提供)などのサービスをMVNOに対して行っている。MVNO、MVNE、MNOの三者が一体となってサービスを展開しているのだ。

ユーザー側からしてみれば、実際にSIMカードを販売しているMVNOしか表面上は目立たないものの、実際にはそこに大手キャリアが関わっており、さらにMVNEも大きな役割を担っている。こういった仕組みにより、MVNOはネットワーク設備にかける費用負担が最小化でき、複雑で大規模なネットワークに接続し、制御するための技術と、料金徴収のためのシステム構築などに多大なコストをかけずに済む。結果的にユーザーに対してリーズナブルな料金でサービスを提供できるわけだ。

しかしながら、MVNOとしてはMNOのネットワークを借りるための費用がいずれにしても必要となる。単純に大手キャリアで実現しているものと同等の速度、キャパシティを得ようとすると、莫大な金額になってしまうことは想像に難くないだろう。そうなれば、大手キャリアで提供している通信プランと差を付けることは結局できなくなり、MVNEがMVNOの事業を支援している以上、それより高額になってしまうことも十分に想定される。

そこで、MVNOは帯域を絞る形にしてMNOからネットワークを借り受けることにし、コストを抑えている。仮に150Mbps分の帯域を確保している場合、同時接続が1ユーザーであれば150MbpsのLTE通信1本をフルで実現できる。しかし、同時に接続するユーザーが10人、100人と増えていけば、必然的に150Mbpsを人数で割った速度しか出ない。さらに1000人が同時に接続したら、0.15Mbps、つまり150kbpsでしか通信できないことになるのだ。

料金が安価ということは、それだけ借り受ける帯域を絞ってコストを圧縮している場合がある、という意味にもなる。サービスによって速度が全く出ないのは、ユーザー数とネットワーク帯域という需給のバランスがうまく取れていないのが大きな理由と言えるだろう。格安スマホに注目が集まり、ユーザーが急拡大し始めている弊害が、速度にそのまま表れてきているわけだ。

上記の図の右側の責任分界点からインターネットへの接続はMVNO(MVNE)の保有帯域に依存することになる(NTTドコモがMVNO向けに開示している資料より)

したがって、格安スマホを選ぶ上では、料金だけに目を向けるのではなく、帯域をはじめとするネットワークの品質・信頼性と、それらを管理・担保するMVNEがどこであるか、といった点にも注意を払いたいところ。ただ残念ながら、どのMVNOがどれくらいの帯域を借りているのか、どのMVNEを利用しているのか、といった情報はまだほとんど公開されていない。同じMVNOの中でも、提供しているプランによってMVNEが異なる場合もあるようだ。

続々登場する格安スマホも使いやすさ、ネットワーク品質に注目

では、MNO(MVNE)とMVNOについて現状どのような選択肢があり、それぞれにどういったメリット・デメリットがあるのか、簡単におさらいしておこう。

今のところMVNOのほとんどがドコモのネットワークを採用しており、ネットワークの知識がある人なら、実際に契約してネットワークの経路を調べることでMVNEがどこであるかも見当が付けられる。これらMVNOのSIMサービスでは、多くのドコモの端末をそのまま(SIMロック解除せずに)使用できることから、ドコモユーザーにとっては導入しやすいというメリットがある。ネットワーク自体もドコモということで信頼性は高いだろう。

これを見ると、同じドコモのMVNOでも、品質に差が出ることがわかります。後で、MVNO事業者を何度も乗り換えることにならないように、サービスを価格の両方を考えて選んだ方が良さそうですね。

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