東京駅100周年記念Suicaについて考える

マスメディアでも多く報道されて話題になった東京駅100周年記念Suicaですが、今回の事件を見て今後どのようにすればよいか考えてみました。比較的鉄道が好きなものとして、今回はちょっとなという気がしましたので。

 

まずは、どのようなものなのか以下のPDFを参考に。

http://www.jreast.co.jp/press/2014/20140914.pdf

普通に美しく、鉄道ファンでなくてもほしくなりそうなデザインですね。このSuicaの発売時に起きた事件は、以下のようなものでした。

 

きょう2014年12月20日、東京駅が100周年を迎えたが、駅では一時、警察も出動する騒ぎになった。

   100周年を記念して、JR東日本は「記念Suica」を発売した。しかし人気が集まりすぎて、客が殺到。販売会場になっている丸の内南口は、駅員への怒声が響き、駅長による謝罪アナウンスまで行われた。

東京駅長が謝罪アナウンス

警官が誘導(12月20日11時撮影)
警官が誘導(12月20日11時撮影)

   今回の騒動の発端となった「東京駅開業100周年記念Suica」は、12月20日8時に販売開始予定だった。1枚2000円(デポジット500円を含む)で、限定1万5000枚。ひとり3枚までの購入で、東京駅の丸の内南口ドーム内特設ブースで販売された。

   限定数が少ないとあって、ドーム前には前日夜から「徹夜組」も登場した。しかし、駅構内に張られているポスターには「前日からお並びいただくことができません」と書かれていたため、それを守った購入希望者と駅員らがもめていると20日早朝からツイッターなどで話題になっていた。

   記者が20日10時45分、丸の内南口改札を訪れると、自動改札機は止められていた。駅員に「混乱が理由ですか?」と聞くと、「そう、だと思います」と返答した。八角形のドームの中には、人がビッシリ。ひと目で混雑の様子がわかった。

   行列をなす人々に、駅員が「これ以上駅構内の方にはいられますと、お客様の将棋倒し等々、重大な事故につながる恐れがあります」と呼びかけると、購入希望者は「対応しろ」「代わりのもの(Suica)を出せよ」「ちゃんと説明してください」などと怒声をあげる。

   駅構外へ出ると、警官による交通整理が行われていた。「立ち止まらないでください」「駅ご利用の方は(丸の内)北口の方へお願いします」などと誘導するも、ドームへ続く行列が続いた。

   記者が到着した時点では「『東京駅100周年記念Suica』は販売終了しました」の駅員アナウンスだけだったが、のちに東京駅長によるアナウンスに変更された。それによると、駅長の判断により10時40分に販売を中止したという。

   駅長は「大変申し訳ございません」と謝罪し、今後のSuica販売は「わかり次第、メディア等を通じまして、皆さんにお知らせをいたします」とアナウンスしていた。なお、記念Suicaは、すでに「ヤフオク!」などのオークションサイトにも出品されていて、20日正午現在で4万円の値をつけているものある。

(2014年12月20日15時追記)JR東日本は20日午後、WEBサイトにコメントを掲載した。販売が中止されたのは「9時40分」で、今回の記念Suicaについては「今後発売します」と発表。詳細については「別途お知らせさせていただきます」としている。

JR東日本の不手際もいろいろありますし、そもそも限定数が少なすぎるという話もあります。話題性を高めるためにわざと限定数を少な目にしたのかもと思います。

いつもの限定Suicaではそこまでのことにはなっていなかったと思いますが、今回はデザインや100周年ということが所有欲を高めたのかもしれません。

結果、このような事件になったのですが今後のJR東日本の対応としては、欲しい人にはなるべく手に入れることができるように発行数を大幅に増やすのがよいのだろうなと思います。今回、並んだ普通の鉄道ファンは別に転売して儲けようとは考えてはいないのではないでしょうか。確かに、他の人が持っていないというプレミア感というものはありますが、このようなグッズの半分は自己満足なので単純に所有することができれば問題ないと思います。

次に、販売数が多くなりプレミア感が少なくなることで不満に感じる人です。今回、直後にヤフオクなどで多数の出品があるように経済システムの中で仕入れ、販売する商品としてこのSuicaを扱っている人がいます。このような人は、販売数が増えることにより商品価値が下がると不満に思うかもしれません。しかし、JR東日本はプレミアがある金券として販売しているわけではなく、価値が高くなる保証もしていません。つまり、株券の売買や普通の物品の売買と同じなのです。最初は高かったけど、生産台数が増えてきたら安くなったなどのように。

私は、このような経済主体の方々に配慮する必要はないと考えます。これらの方は、そのことを理解したうえで購入するはずです。もし、それに不満を感じる人は、買ったものが翌日セールされていたらその店を訴えるのでしょうか?

それよりも一般的な鉄道ファンやこのデザインが気に入って購入したいという人の意見を優先すべきだと思います。これらの方々の経済性とは異なった価値観はJR東日本や東京駅に対する長期的な愛情につながると考えますが、みなさんはいかがでしょうか?

せっかくこれだた認知されたので、限定数をなくすか100万枚程度は発行してもよいのではと思っていまいます。
そうなったら私も1枚ほしいなと。

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