Firefox37がリリース。どこが新しくなった?

Firefoxの最新版であるFirefox37の正式版がリリースされました。さて今回は、どのようなところが新しくなったのでしょうか?

 

バージョン37のデスクトップ版ではMedia Source Extensions(MSE)APIの一部分が実装され、YouTubeのネイティブHTML5再生が可能になることで映像品質の向上がはかられているほか、Firefoxへのレーティングとフィードバックを行うシステム「heartbeat」の実装やセキュリティ関連の対策が行われています。
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◆追加になった主な新機能・デスクトップ版
MSE APIの一部が実装されてYouTubeのネイティブHTML5再生が可能になりましたが、これは見た目の部分ではまず体感できない部分。実際に利用を進める中で実感することになりそうです。
この他の詳細な変更点は以下の通りとなっています。
◆Firefox 37 デスクトップ版での変更点

○新機能
・Firefox へのレーティングとフィードバックを行うシステムheartbeatが実装されました
・Bing の検索に HTTPS を利用するようになりました
・証明書の集中的な廃止のために OneCRL がサポートされました
・日和見暗号のために HTTP/2 AltSvc がサポートされました
○変更
・サイトの安全性のため、TLS の安全でないバージョンフォールバックが無効になりました
・SSL のエラー報告が拡張され、証明書がない場合のエラーも報告されるようになりました
・TLS False Start を利用するために、AEAD construction を利用する暗号スイートが必要となりました
○HTML5
・Media Source Extensions (MSE) API の一部分が実装され、Youtube のネイティブ HTML5 再生が可能になりました
・CSS の display:contentsに対応しました
・ワーカースレッドから IndexedDB へアクセスできるようになりました
○開発者
デスクトップ版と Android 版の Chrome および iOS 版の Safari 上でデバッグするためのタブが利用できるようになりました
インスペクタにアニメーションパネルが追加されました。これによりアニメーションをコントロールできるようになります
・ネットワークパネルに新しいセキュリティパネルが追加されました
・デバッガパネルが chrome:// と about:// の URI をサポートしました
・Web コンソールに弱い暗号が記録されるようになりました

◆Firefox 37 Android版での変更点

○新機能
・証明書の集中的な廃止のために OneCRL がサポートされました
・日和見暗号のために HTTP/2 AltSvc がサポートされました
○変更
・ページタイトルの代わりに URL バーには標準でページのアドレスが表示されるようになりました
・サイトの安全性のため、TLS の安全でないバージョンフォールバックが無効になりました
・SSL のエラー報告が拡張され、証明書がない場合のエラーも報告されるようになりました
・TLS False Start を利用するために、AEAD construction を利用する暗号スイートが必要となりました
○HTML5
・CSS のdisplay:contentsに対応しました
・ワーカースレッドから IndexedDB へアクセスできるようになりました

セキュリティ周りの改善とHTML5まわりの機能追加が多いように感じます。特にSSL周りは、セキュリティホールが見つかることが増えているので迅速な対応が進んでいるようで好感がもてますね。

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