HTML5エキスパートに見る中立性や商業性について考えてみた
NTTコミュニケーションズが新しい技術者向けサイトをオープンしました。
目的は、このサイトについてのところで以下のように述べられています。
一つ目は、Web技術者に向けて質の高い情報を発信していくために、日本最高峰のWebエキスパートによるコミュニティを運用しているということです。
エキスパートコミュニティと編集部は密接に対話しながら、時には執筆や記事のレビューを、時には運営の助言を頂きつつ、メディアとして大きく成長していきたいと望んでいます。
初代編集長である白石は、様々なコミュニティの構築に携わって来ました。本メディアは、「その経験をメディアづくりにも活かせないだろうか」という一つのチャレンジでもあります。
二つ目は、限りなく非営利に近いこと。
このメディアは、広告収入などを目的としたメディアではありません。したがって、前述のミッション(「日本に、もっとエキスパートを。」)を、営利的なロジックに左右されることなく追求することができます。
三つ目は、限りなく中立に近いこと。
このメディアの運営母体はNTTコミュニケーションズではありますが、同社を含め、特定の企業・団体に偏った情報発信を行うことはありません。
こうした中立性によって得られるものは、「自由」です。よりよいコンテンツを読者に届けるため、他のメディアや、html5jのような開発者コミュニティともうまく協業できます。
そしてこのサイトは、永久保存版になるようなサイトを目指すとのことです。HTML5についてのサイトをこのタイミングで開設するのが正しいことなのかなどは、様々な意見があるかと思いますが、一点、非営利に近く、永久保存版となるようなサイトを目指すという気持ちには、応援したくなります。
マネタイズということばが、一般的になってだいぶたっているように思います。インターネットは元々は、「自由」という意味での「フリー」であったりコンテンツを「シェア」することで、暗黙知を形式知そして共有知へと変化させてゆくものだと理解しています。つまり、商業性というのはインターネットでは必然でないのです。
結果的な商業性はありえるかと思いますが、昨今の商業性万歳の風潮には、どうもなじめなく。このブログでもアフィリエイトのリンクを張っていますが、それが正しいとはっきりいえない自分がいます。
しかし、人が生活してゆくには商業性というものは必要不可欠なもので、このサイトでもそのような気配が感じられると思います。
このハザマの中で人は、生きてゆくのでしょうが、何はともあれこのようなサイトが元気があるままでいてくれればよいと感じます。